サマリウムコバルト磁石（サマコバ磁石）とは

サマリウムコバルト磁石（SmCo磁石、通称：サマコバ磁石）は、希土類元素のサマリウム（Sm）とコバルト（Co）を主成分とする強力な永久磁石の一種です。1970年代に実用化され、ネオジム磁石が登場する前は最も強力な磁石として広く使用されていました。

特徴
✅ 高い磁力
ネオジム磁石には若干劣りますが、非常に強い磁力を持ちます。
✅ 高温耐性が非常に優秀
250〜350℃でも安定して磁力を保ちます。
✅ 耐食性が高い
酸化や腐食に強いため、コーティングなしでも使用可能な場合があります。
✅ 脆い材質
硬くてもろく、衝撃に弱いため取り扱いに注意が必要です。

サマリウムコバルト磁石（サマコバ磁石）の使用用途

✅ 航空・宇宙機器
高温や特殊環境でも安定して使えるため。
✅ 医療機器
MRIのコンポーネントなど、高精度・高信頼性が必要な機器に。
✅ センサー・測定機器
精密な磁場制御が求められる場面で活躍。
✅ 高性能モーターや発電機
高温環境下で連続運転するような機械に最適。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。