エチルアミン（C₂H₅NH₂）とは

エチルアミン（C₂H₅NH₂）は、アミン類に分類される有機化合物で、エチル基（C₂H₅）とアミノ基（NH₂）を持つ化学物質です。常温では無色の気体で、特有のアンモニアに似た臭いを持ち、揮発性が高いことが特徴です。エチルアミンは、アミン類の中でも重要な基礎化学品であり、さまざまな化学反応に利用されます。

この化合物は、主に化学合成の中間体として使用され、エチル基を導入する反応に重要な役割を果たします。エチルアミンは、特に製薬業界において有用で、いくつかの医薬品の合成に使用されます。たとえば、抗生物質や鎮痛薬などの製造に利用されることがあります。

また、エチルアミンは、農薬や染料、樹脂の製造にも使用されるほか、化学肥料の製造にも関与しています。工業的には、エチルアミンはエタノールとアンモニアを反応させることによって得られます。

エチルアミンは、強いアルカリ性を持ち、塩基としてさまざまな反応に関与するほか、有毒であり、取り扱いには注意が必要です。そのため、取り扱う際には適切な換気と安全対策が求められます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。