エトスクシミド（C₇H₁₁NO₂）とは

エトスクシミド（C₇H₁₁NO₂）は、てんかんの治療薬として使用される医薬品で、特に小児における欠神発作（小発作）の治療に有効とされています。エトスクシミドは、抗てんかん薬の一種であり、主に脳内のカルシウムチャネルに作用し、異常な神経活動を抑制することによって、発作の発生を防ぐ効果があります。

この薬は1950年代に開発され、欠神発作に特化しており、他の種類の発作（例：強直間代発作や部分発作）には通常使用されません。エトスクシミドは、脳内で異常に活動する神経細胞のカルシウムチャネルに作用し、その活動を抑制することによって、発作を予防します。この作用により、エトスクシミドは欠神発作の管理に非常に効果的です。

エトスクシミドは、経口薬として服用されることが多く、服用後1〜2時間で効果が現れます。副作用としては、眠気、胃腸障害（吐き気や食欲不振）、皮疹、めまいなどが報告されていることがありますが、一般的に安全性は高いとされています。使用する際には医師の指導を受け、適切な用量を守ることが重要です。

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