ジイソプロピルエーテル（C6H14O）とは

ジイソプロピルエーテル（C6H14O）は、化学式C6H14Oで表される有機化合物で、エーテル類に分類されます。この化合物は、2つのイソプロピル基（-CH(CH3)2）が酸素原子を介して結びついた構造を持ちます。ジイソプロピルエーテルは、無色の液体で、揮発性が高く、甘い香りを持ちます。水にはほとんど溶けませんが、エタノールや他の有機溶媒には溶けやすい特性があります。

ジイソプロピルエーテルは、主に有機合成における溶媒や脱水剤として利用されます。特に、反応の過程で水分を除去するために使用されることが多く、化学実験や製造工程において重要な役割を果たします。また、石油精製や工業製品の製造にも利用されることがあります。

ジイソプロピルエーテルは、引火性が高いため、取り扱いには十分な注意が必要です。火花や高温の場所での使用を避け、適切な換気と防火対策を講じることが求められます。さらに、高濃度で吸入すると中枢神経系に影響を及ぼす可能性があるため、作業環境には十分な換気が必要です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。