アビエチン酸（Abietic acid）とは

アビエチン酸（Abietic acid）は、松の樹脂に含まれる天然のジテルペン酸で、化学式は C₂₀H₃₀O₂ です。松脂から得られる成分で、芳香を持つ結晶性の固体です。主に樹脂酸の一つとして分類され、多くは樹脂類や塗料の成分として使用されます。また、医薬品や化粧品の原料としても使用されることがあります。アビエチン酸は、消炎、抗菌、抗酸化作用などがあり、自然由来の化合物として研究されています。さらに、アビエチン酸の誘導体は、高分子材料や合成樹脂の製造にも利用されています。

アビエチン酸は水に溶けにくいですが、有機溶媒に溶けるため、化学合成や薬品合成の反応中間体としても利用されています。

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