フェノールレッド（Phenol Red）とは

フェノールレッドは、酸塩基指示薬の一種で、化学式は C₁₉H₁₄O₅S。水溶液中でのpHによって色が変化する性質をもち、pH 6.8以下では黄色、pH 6.8～8.2の間では橙色から赤、pH 8.2以上で赤紫になります。水に可溶で、主に細胞培養液や微生物培地、化学実験などで用いられます。フェノールレッドは、特に細胞培養のpHインジケーターとして広く使用されており、培地のpHが変化した際に色で確認できるため、細胞の健康状態や培養環境の異常をすぐに判断できます。

また、フェノールレッドは一部の消化吸収テスト（膵液分泌テストなど）やプール水のpH測定など、幅広い応用があります。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。