ヘキサメチレンテトラミン（Hexamethylenetetramine）とは

ヘキサメチレンテトラミン（化学式：C₆H₁₂N₄）は、ホルムアルデヒドとアンモニアを反応させて得られる結晶性の白色固体で、強い芳香を持ちます。別名「メテナミン」や「ウロトロピン」とも呼ばれ、医薬、樹脂、爆薬、殺菌剤など多様な分野で使用されています。特に医薬品としては、尿路消毒薬として利用されており、体内で分解されてホルムアルデヒドを放出し、抗菌作用を発揮します。また、レジンやプラスチックの硬化促進剤としての用途や、軍需産業では爆薬「RDX」の原料としても重要です。

この化合物は水に溶けやすく、比較的安定ですが、強酸と反応してホルムアルデヒドを放出する性質があります。そのため、吸入や摂取により粘膜を刺激する恐れがあり、取り扱いには注意が必要です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。