リン化亜鉛（Zn₃P₂）とは

リン化亜鉛（Zinc phosphide、化学式: Zn₃P₂）は、亜鉛（Zn）とリン（P）からなる無機化合物で、主に有害な化学物質として知られています。この化合物は、灰色または黒色の結晶性の固体で、強い毒性を持っているため、農業やその他の用途で使用される際には非常に注意が必要です。特に、害獣駆除剤として広く利用されており、ネズミや他の小動物に対して効果的です。

リン化亜鉛は、他の動物が摂取すると体内で亜鉛とリンが反応し、有毒な亜鉛塩が生成されます。この反応により、摂取した動物が中毒を起こすことになります。具体的には、リン化亜鉛を摂取すると、動物の消化器系で亜鉛が分解され、最終的に中毒症状を引き起こします。これが原因で、特に農業や食品加工施設では慎重に取り扱われるべき物質です。

リン化亜鉛の主な用途は、害獣駆除剤として、特にネズミやリスなどの齧歯類をターゲットにしています。また、いくつかの産業分野では、電子機器やその他の特殊な用途にも利用されることがありますが、その毒性の高さから一般的な利用には限界があります。特に、家庭内での使用や無計画な使用は非常に危険です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。