高薬理活性物質（HPAPI）とは

高薬理活性物質（HPAPI）とは、極めて低い用量でも生体に対して強い薬理作用を示す化合物のことを指します。これらは通常、抗がん剤、ホルモン薬、免疫抑制剤などに使われており、ナノグラム（ng）レベルでも効果を発揮することがあります。その高い活性ゆえに、製造・取扱時には厳重な安全管理が求められます。暴露（ばくろ）による健康リスクが高いため、封じ込め設備（アイソレーター、グローブボックスなど）や、個人防護具（PPE）の着用が必須です。

製薬会社ではHPAPIの封じ込め技術（containment technology）が高度に発展しており、クロスコンタミネーションの防止や労働者の安全を確保するための特別な施設が必要とされます。また、委託製造（CDMO）においてもHPAPIの取扱い経験は非常に重要視され、品質・安全・法規制への対応力が問われます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。