SLD（Superluminescent Diode）光源とは

SLD（Superluminescent Diode）光源は、半導体を利用した光源の一種で、高輝度の広帯域光を発する特徴を持っています。SLDは、レーザーとLED（発光ダイオード）の中間的な特性を有し、レーザーのように非常に狭い波長範囲での強い光ではなく、広い波長範囲にわたって比較的低い強度で光を放射します。これにより、SLDは主に光学診断、計測、センサシステムなどのアプリケーションに利用されます。

SLD光源の特徴は、その広いスペクトル範囲と高いコヒーレンスです。これにより、SLDは高解像度の干渉計測や、光の反射や透過を高精度に計測するために使われます。例えば、光干渉断層撮影（OCT）や、表面の形状計測、光ファイバー通信などの分野で広く利用されています。SLDは、通常のLED光源に比べて高いコヒーレンス長を持っており、より精密な計測が可能です。

また、SLD光源は、発光波長の範囲や特性を調整することが可能で、特定のアプリケーションに合わせた最適な性能を引き出すことができます。これにより、医療機器、精密機器、センサ、通信機器など、様々な産業で高性能な光源として活躍しています。SLD光源は、特に高感度で高精度な計測が求められる分野で重要な役割を果たしており、その優れた特性が、今後さらに多くの先端技術の開発に貢献すると期待されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。