ニカド電池（ニッケルカドミウム電池、NiCd電池）とは

ニカド電池（ニッケルカドミウム電池、NiCd電池）は、ニッケル（Ni）とカドミウム（Cd）を電極材料とした二次電池（充電可能な電池）の一種です。主にポータブル電子機器や電動工具など、日常的な使用が求められる機器に広く利用されてきました。ニカド電池の特徴は、高い放電能力と長いサイクル寿命です。特に高出力を必要とする用途では、安定した電力供給が可能です。また、比較的低温でも動作するため、過酷な環境でも使用できます。さらに、充電時にメモリー効果と呼ばれる現象が起こり、部分的に充電した状態で繰り返し使用すると、最大容量が減少することがありましたが、これを避けるためには完全に放電してから充電を行うことが推奨されていました。

メリット：
✅ 高い放電能力と長寿命
✅ 低温環境でも動作可能
✅ 急速充電が可能
デメリット：
✅ メモリー効果があるため、充電管理が難しい
✅ カドミウムを使用しているため、環境への影響がある
最近では、環境への配慮からリチウムイオン電池やニッケル水素電池に取って代わられつつありますが、ニカド電池は依然として一部のニッチな用途において使用されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。