インダクタとは

インダクタ（Inductor） は、電気回路において電流の変化に反応してエネルギーを蓄える受動的な電子部品です。基本的に、導線を巻いて作られたコイルの形状をしており、電流が流れるとそのコイル内に磁場が形成され、電流の変化に対して抵抗のような作用を持ちます。この特性により、インダクタはエネルギーを一時的に蓄え、後でそのエネルギーを放出することができます。インダクタは、特にフィルタリング、スムージング、電力変換、電源供給回路、無線通信機器などで広く使用されます。

インダクタの主な特性は、インダクタンス（L） で、これはコイルのサイズ、巻数、コアの材質などによって決まります。インダクタは、電流が急激に変化するのを抑えるため、直流回路では短絡される一方、交流回路では電流の変化に応じて反応します。

インダクタの使用用途

１．電源回路: 電圧の変動を抑え、安定した電源を供給するために使われます。
２．ラジオ受信機: 無線信号を受信するためのフィルターとして使われます。
３．スイッチング電源: 高効率の電力変換に使用されます。
４．モーターコントローラー: モーターの駆動回路において電流を調整するために使用されます。
５．信号処理回路: 高周波信号を調整するために使われます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。