クーリングタワーとは

クーリングタワー（冷却塔）は、産業や商業施設などで使用される設備で、温水を冷却するための装置です。主に熱交換を行い、冷却水を冷やす役割を果たします。水を使った冷却方式の一つで、タワー内で水を空気と接触させて熱を放出し、冷却水を再利用可能な温度に戻します。これにより、機械やシステムの過熱を防ぎ、効率的な運転を支えます。

クーリングタワーは通常、工場の冷却システムや電力発電所、冷却用空調システムに利用されます。空気との接触面積が広く、効率的に熱を逃がすため、大量の冷却が必要な場面で活躍します。

クーリングタワーの使用用途

１．電力発電所
電力発電所では、発電機やボイラーなどから出る熱を冷却するために、大型のクーリングタワーが使用されます。これにより、発電所内の機器の温度が安定し、効率的な発電が可能になります。
２．化学工場
化学工場では、化学反応で発生する熱を取り除くためにクーリングタワーを使用します。反応タンクや加熱装置から熱を効率的に放出するため、冷却塔が重要な役割を果たします。
３．製造業の冷却システム
自動車や航空機の部品を製造する工場などでは、高温の金属加工プロセス後に冷却水が使用され、クーリングタワーで冷却されます。
４．冷却空調システム
高層ビルやショッピングモールなどの空調システムにもクーリングタワーが組み込まれており、ビル内の冷却機器の温度を管理しています。
５．データセンター
サーバーやコンピューターの機器が発熱するデータセンターでは、クーリングタワーが熱を効率的に排出し、機器の過熱を防ぐために使用されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。