摩耗試験機 / メーカー7社一覧
摩耗試験機とは
摩耗試験機は、相手材料を試験片に押し付けて動かすことにより、その時の摩耗特性を測定する材料試験機の一種です。引張試験や曲げ試験などの材料試験では、物理的および機械的特性は加えられた荷重の大きさによって決定されますが、摩耗試験では、試験片に摩擦力を加えるための相手材料の形状とさまざまな特性が負荷の適用方法とテスト環境に応じて表示されます。そのため、相手材料を直線的に往復運動させるものや回転させるものなど、さまざまなタイプの摩耗試験機があります。ウェット/ドライ条件や温度など、実際の使用条件に近い環境を設定できるデバイスもあります。
摩擦試験機には、大きく分けて回転式と往復式の 2 種類があります。 どちらも点接触型、線接触型、面接触型の3つに分類されます。
点接触タイプ:
点接触タイプにはボールオンプレートとボールオンディスクの2種類があります。 これらの方法において、「ボール」は球状の相手材を表し、「ディスク」は試験対象の材料で作られた円盤、「プレート」は試験対象の材料で作られた板を表します。 試験対象物が円盤の場合は回転させながら、板の場合は往復運動させながら摩擦係数を測定します。
線接触タイプ:
線接触タイプにはブロックオンリングタイプとピンブロックタイプの2種類があります。 ブロックオンリング法は、円筒状の相手材の側面にブロック状の試験体を押し当てて摩擦係数を測定します。 ピンブロック法は、一対のブロック状の相手材でピン状の試験体を挟み、内部でピンを回転させることで摩擦係数を測定します。
面接触タイプ:
面接触タイプには、ブロックオンプレート、ピンオンディスク、スラストシリンダタイプなどがあります。 この方法における「ピン」とは、円筒状の相手材を指します。 スラストシリンダー法は、円筒状の相手材の端面を平らな試験体に押し当てて摩擦係数を測定します。
摩耗試験機の使用用途
1.自動車部品 – ブレーキパッド、タイヤ、クラッチ部品などは、摩耗耐性がテストされ、摩擦や熱などのさまざまな条件下でも長期間にわたり効果的に機能することが確認されます。
2.産業機器 – ギア、ベアリング、バルブなどの部品は、摩耗試験を受け、常に摩擦や圧力がかかる機械での耐久性と性能が評価されます。
3.靴 – スポーツシューズやアウトドア用の靴底は、摩耗耐性と耐擦過性がテストされ、長持ちし、さまざまな地面でのグリップ力を確保できることが確認されます。
摩耗試験機のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。