球面座金とは

球面座金（きゅうめんざがね）は、ボルトやナットと部材の接触面との間に挟んで使用される金属製の部品で、球面形状を持つ座面が特徴です。この構造により、取り付け面が傾斜している場合でも適応し、ボルトの軸力を均等に分散することができます。これにより、部材やボルトにかかる過剰なストレスを軽減し、接合部分の安全性と耐久性を向上させます。主に建築、機械設備、自動車、船舶など、振動や歪みが発生しやすい環境で使用されます。ステンレスや炭素鋼などの材料で作られることが多く、耐食性や強度を求める用途に適しています。

球面座金の使用用途

✅ 傾斜した取り付け面での建築構造
建物の鋼構造において、接合部の安全性を保つために使用されます。
✅ 機械装置の振動対策
振動が多い機械設備でボルトが緩むのを防ぎ、安定した固定を実現します。
✅ 自動車の足回り部品
車のサスペンションやステアリング部品で使用され、動的負荷に適応します。
✅ 船舶の配管固定
船舶の配管を固定する際に傾斜や動きの影響を吸収する目的で使用されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。