中和装置とは

中和装置は、酸性またはアルカリ性の廃液を中和して、環境に安全な状態にするための装置です。多くの産業、特に化学工場や製薬工場などで使用されます。廃水に含まれる強酸や強アルカリを、中和剤を使って化学反応させ、pHを調整します。中和反応により、有害な物質が無害な物質に変化し、処理された水は安全に排出できます。中和装置には、酸やアルカリを補充するタンク、反応槽、pH測定器、制御システムが組み込まれています。適切な中和を行うことで、廃水が排水基準を満たすことができ、環境への影響を最小限に抑えることが可能です。

中和装置の使用用途

✅化学工場
化学工場では、酸やアルカリを使用した製造工程が多く、これらの廃液は強酸や強アルカリを含むことがあります。中和装置を使い、廃水のpHを調整し、排水基準を満たすようにします。例えば、酸性の廃水にアルカリ性の中和剤を加え、pHを調整することで安全に排出できます。
✅製薬工場
製薬工場でも、薬品の製造過程で強い酸やアルカリを使用することがあり、これらの廃水は中和装置で処理されます。中和後、廃水は無害化され、環境に配慮した形で排出されます。
✅食品加工工場
食品加工の過程で使用される酸性の洗浄液やアルカリ性の廃水を処理するために中和装置が利用されます。これにより、排水を安全に処理し、環境基準を遵守することができます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。