発泡スチロール減容機とは

発泡スチロール減容機は、軽くてかさばる発泡スチロール（EPS: Expanded Polystyrene）を圧縮・溶融して体積を大幅に減らす装置です。発泡スチロールは、包装材や食品トレー、家電製品の緩衝材などに広く使われていますが、そのままでは体積が大きく、廃棄やリサイクルの際に輸送コストや保管スペースの問題が発生します。

減容機には主に 熱溶融式 と 圧縮式 の2種類があります。熱溶融式は発泡スチロールを加熱して溶かし、インゴット状に固める方法で、リサイクル材料として再利用しやすい特徴があります。一方、圧縮式は機械的に圧縮しブロック状にする方法で、簡単な操作で処理できるため、物流センターやスーパーなどで広く導入されています。

この装置を使うことで、発泡スチロールの体積を 90%以上削減 でき、リサイクル効率が向上し、環境負荷の低減にも貢献します。

発泡スチロール減容機の使用用途

✅食品トレーやカップのリサイクル工場
スーパーや食品工場では大量の発泡スチロール製トレーやカップが廃棄されます。これらを減容機で圧縮・溶融し、リサイクル原料として再利用することで、ゴミの削減と資源の有効活用が可能になります。
✅家電製品の梱包材処理（物流センター・倉庫）
テレビや冷蔵庫などの家電製品は発泡スチロールの緩衝材で梱包されています。物流センターでは、これらを減容機で圧縮し、運搬・保管の効率を向上させ、リサイクル企業へスムーズに引き渡すことができます。
✅スーパーマーケット・小売店での使用
スーパーマーケットでは食品用発泡スチロール箱（鮮魚・野菜などの輸送用）を大量に使用します。減容機を導入することで、ゴミ処理費用を削減し、効率的にリサイクルできます。
✅建設現場での発泡スチロール廃材処理
建設業界では、断熱材として発泡スチロールが使用されます。施工後に発生する端材や不要になった断熱材を減容機で圧縮し、再利用または廃棄コストの削減を実現します。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。