テレセントリックレンズとは

テレセントリックレンズは、光軸が主光線に平行なレンズです。このレンズで撮影することで、画角や視差による誤差のない撮影が可能です。一定の倍率で凹凸や奥行きのある被写体を読み取ることができるため、精密加工に適しています。立体感のない画像を作成できるため、画像の中央や端に歪みが生じず、ガラスなど光を反射しやすい物体の微細な傷やほこりの検出に使用されます。

テレセントリックレンズの使用用途

テレセントリックレンズは、さまざまな用途で使用されています。たとえば、3次元オブジェクトの検査。通常のレンズでピンなどの立体部分を撮影すると、中央と端で画像が異なって見えます。これは、オブジェクトが視差によって歪んでいるためです。ただし、テレセントリックレンズを使用することにより、歪みのない正確な画像を読み取ることができます。ほこりや傷の検査にも使用されます。視差による見落としを防ぐだけでなく、ホコリやキズも見つけやすいです。テレセントリックレンズを使用することで、光の反射率をコントラストの差として読み取ることができ、細かいほこりや傷を検出することができます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。