エアハンドリングユニットとは

エアハンドリングユニット（AHU）は、空調システムの重要な構成要素で、建物内の空気を処理するための装置です。AHUは空気の加湿、除湿、冷却、加熱、ろ過などを行い、室内の空気質を制御します。これにより、建物内の空気の温度や湿度を一定に保ち、快適な環境を提供します。AHUは、一般的にHVAC（暖房、換気、空調）システムの一部として設置され、商業施設や高層ビル、工場などに広く使用されています。

AHUは、空気の流れをコントロールするファン、冷暖房を行うコイル、空気をろ過するフィルター、湿度を調整する加湿器や除湿器などの部品を組み合わせた構造を持っています。エネルギー効率を高めるため、最新のAHUには高効率フィルターや熱回収装置が搭載されることが一般的です。

エアハンドリングユニットの使用用途

✅商業ビルの空調システム
大型商業ビルでは、複数のエアハンドリングユニットが空調システムの一部として使用されています。これらのAHUは、ビル内の各フロアに適切な温度と湿度を供給する役割を果たします。各AHUには、加湿器や冷暖房装置、フィルターが内蔵されており、快適なオフィス環境を提供します。
✅病院の空調システム
病院では、特に清潔な環境が必要とされるため、エアハンドリングユニットは非常に重要です。AHUは、手術室や患者室の空気を常に清潔に保ち、適切な温度と湿度を維持します。病院の空調システムでは、高効率なフィルターや空気清浄機能を備えたAHUが使用されます。
✅工場や製造施設
工場や製造施設では、温度や湿度を厳密に管理するためにエアハンドリングユニットが使用されます。特に、温度や湿度が製品の品質に影響を与える場合、AHUは製造エリアや倉庫の空気を常に適切に調整します。これにより、製造プロセスがスムーズに行われ、製品の品質が維持されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。