アルミニウム青銅とは

アルミニウム青銅（アルミニウムせいどう）は、銅にアルミニウムを含ませた合金で、特に高い耐食性と強度を持つ金属材料です。一般的にアルミニウムの含有量は5%〜12%程度であり、これにより青銅に優れた耐食性や耐摩耗性が付与されます。アルミニウム青銅は、海水や湿気の多い環境において特に優れた耐食性を発揮し、船舶、航空機、化学工業設備、電気機器などで使用されます。さらに、アルミニウム青銅は鋳造や加工が容易で、機械的性質が高いため、摩耗や腐食が進みやすい部品や環境でも長期間の使用が可能です。特に、プロペラ、シャフト、バルブ、ポンプの部品として活用されることが多いです。また、金色の外観も特徴的で、美的な面でも利用されることがあります。

アルミニウム青銅の使用用途

１．船舶部品：海水に強い耐食性を持つため、アルミニウム青銅は船のプロペラやシャフト、亀裂や摩耗に耐える部品としてよく使用されます。
２．航空機部品：航空機のエンジン部品や構造部品として使用され、軽量でありながら高い耐久性を提供します。特に腐食のリスクが高い部分に適しています。
３．化学工業設備：アルミニウム青銅は化学プラントでのバルブやポンプなどの部品に使用され、腐食に強いため、強い化学薬品を扱う環境でも耐久性を発揮します。
４．電気機器：導電性があり、電気機器の接点や端子、スイッチなどの部品にも使用されます。腐食に強く、長寿命を提供します。
５．装飾品：その美しい金色の外観から、ジュエリーや装飾品にも使用されることがあります。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。