クロム銅とは

クロム銅（CrCu）は、銅にクロムを添加した合金で、主に電気伝導性、耐摩耗性、耐食性が求められる用途に使用されます。銅自体は優れた導電性を持ちますが、耐摩耗性や強度に関しては限界があります。クロムを微量添加することで、これらの特性が大きく改善されます。クロム銅は、特に高温や高負荷条件下で使用されることが多く、電気機器、電力機器、電気接点などに利用されます。例えば、電力変換装置や電動機のコンタクト部品において、耐摩耗性と長寿命を確保するために使用されることが一般的です。また、クロム銅は溶接や接触部の高い耐久性を提供し、振動や過電流に対しても耐性が強いため、重要な電気接続部品として高評価を受けています。さらに、腐食環境に強いため、過酷な条件下での使用にも適しています。

クロム銅の使用用途

１．電気接点: クロム銅は電力分配装置、ブレーカ、電気コネクタなどの電気接点部品に使用されます。信頼性が高く、長期間使用可能な接続が求められる場面で活躍します。
２．溶接電極: 優れた耐摩耗性を活かして、クロム銅は高性能かつ長寿命の溶接電極に使用されます。
３．電動機: モーターの接触部品に使用され、高負荷条件でも信頼性のある性能を発揮します。
４．電力機器: 発電および送電システムにおいて、電気接点の耐久性と効率を高めるために使用されます。
５．過電流保護: フューズやスイッチなど、過電流に耐える必要のある部品に使用され、安定した動作を確保します。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。