ウォームギヤとは

ウォームギヤ（Worm Gear）は、歯車の一種で、主に直交する軸に取り付けられる歯車です。特徴的な形状をしており、ウォーム（ねじ形の歯）と呼ばれる部品が、ウォームホイール（歯車部分）に噛み合って回転します。ウォームギヤは、その特殊な構造により、他の歯車と比べて特に高い減速比を実現でき、力を伝達する際に非常に滑らかな動作を提供します。

ウォームギヤの主な特徴は以下の通りです：
・直交軸：ウォームギヤは通常、90度の角度で交差する2つの軸を使用します。これにより、空間を効率的に使用し、機械設計がコンパクトになります。
・高い減速比：ウォームギヤは、非常に高い減速比を提供することができるため、低速・高トルクの動力伝達に適しています。
・自己ロック機能：ウォームギヤは、ウォームがウォームホイールに噛み合うことによって、逆方向への回転を防止する特性を持つ場合があります。この機能を自己ロックと呼び、特に昇降機やリフトなどで重要です。
特徴：
・高いトルク伝達能力：ウォームギヤは、他のギアと比べて高トルクを伝達できるため、重い荷物を動かすための駆動システムに適しています。
・減速能力：非常に高い減速比を提供し、例えばモーターの回転数を大幅に低下させることができます。
・低速運転に最適：ウォームギヤは低速で高トルクを提供するため、低速で回転する機械に理想的です。
・自己ロック：逆回転を防止できるため、特定の用途（例：リフト、昇降機）において安全性を高めます。

ウォームギヤの使用用途

１．昇降機：ウォームギヤは、昇降機やエレベーターのようなシステムで、効率的に高トルクを伝達し、自己ロック機能により安全に動作します。
２．スクリューリフト：ウォームギヤは、荷物や部品を上下させるスクリューリフトで使用されます。
３．自動車のステアリングシステム：ウォームギヤは、パワーステアリングシステムなど、車両のステアリング機構で使用されることがあります。
４．コンベアシステム：ウォームギヤは、高い減速比と高トルクを活かして、大型コンベアシステムなどで使用されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。