球面軸受とは

球面軸受（Spherical Bearing）は、回転運動をサポートするための軸受けの一種で、内部に球面形状の部品が組み込まれているのが特徴です。これにより、軸が異なる角度で取り付けられていても、軸受けが動きをスムーズにサポートすることができます。主に機械構造における回転部分に使用され、偏心や角度のずれに対応できるため、振動や衝撃の多い環境でも耐久性があります。

構造と機能：
球面軸受は、球面形状の内輪（ボール）が外輪の球面に接触することで、角度のずれや偏心を吸収する構造をしています。これにより、軸と軸受けの間の相対的な角度の変化を容易に吸収でき、機械の動作がスムーズになります。通常、摩擦を最小限に抑えるため、ボールとレース間には潤滑が必要です。

特徴：
・角度の吸収能力：軸がずれたり、角度が変わったりしても、動きがスムーズに伝わる。
・高耐久性：偏心や衝撃に強く、過酷な条件でも使用可能。
・摩擦低減：潤滑により摩擦を低減し、長時間の使用にも耐える。
・使用の幅広さ：自動車、機械設備、航空機など、さまざまな産業で使用される。

球面軸受の使用用途

１．自動車：サスペンションシステムやエンジンマウントに使用され、振動や衝撃を吸収する。
２．産業機械：機械の可動部分の回転軸に取り付け、角度の変化を吸収し、摩耗を防ぐ。
３．航空機：フラップや操縦装置など、動的な負荷を受ける部品に使用される。
４．ロボット技術：可動部のスムーズな動作をサポートするために使用される。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。