クロスローラーとは

クロスローラーは、主に精密機器や機械装置で使用される回転部品で、交差したローラーが配列された特殊な構造のベアリングです。クロスローラーは、通常のベアリングとは異なり、ローラーが互いに直角に交差して配置されています。この設計により、高い精度と耐荷重性を実現し、軸方向およびラジアル方向の両方の荷重に対応できます。

クロスローラーは、特に以下の特徴を持っています：

・高精度：ローラーが交差して配置されているため、非常に小さい隙間で高い精度を維持できます。
・耐荷重性：直角に配置されたローラーは、異なる方向からの荷重に均等に対応することができ、荷重分散に優れています。
・小型化：コンパクトで省スペースな設計が可能で、狭い場所での使用が求められる機器に最適です。
クロスローラーは、特に精密な回転運動が必要な機器に使用され、例えばロボットの関節部や精密機器、光学機器などの重要な部品に利用されます。

クロスローラーの使用用途

１．ロボットアーム：ロボットの関節部にクロスローラーを使用することで、精密な回転運動を実現し、関節の動きを滑らかに保ちます。
２．精密機器：高精度が求められる機器（例：CNC機械、工作機械）で、クロスローラーが軸方向とラジアル方向の荷重を均等に分散させることで、安定した動作をサポートします。
３．光学機器：カメラや顕微鏡の回転部分に使用され、微細な動きを必要とする際にクロスローラーが精度を保ちます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。