モノリシックマイクロ波集積回路 / MMICとは

モノリシックマイクロ波集積回路（MMIC：Monolithic Microwave Integrated Circuit）は、高周波信号を処理するために設計された集積回路です。主に1 GHz以上のマイクロ波帯域で動作し、すべての回路部品が1つの基板上に集積されています。通常、半導体材料（シリコンやガリウム砒素など）が使用され、アンプ、ミキサー、発振器、スイッチ、フィルターなどの機能が統合されています。MMICは、通信、レーダー、衛星通信、無線通信など、高周波アプリケーションに広く使われており、サイズが小さく、信号の損失が少ないため、性能が高いことが特徴です。また、従来のディスクリート部品を使用する方法に比べて、製造が簡便でコスト効率が良いという利点もあります。

モノリシックマイクロ波集積回路 / MMICの使用用途

１．携帯電話通信：
MMICは携帯電話のアンテナや送受信モジュールに使用され、高周波の信号を効率的に処理します。これにより、高速なデータ通信が可能となります。
２．レーダーシステム：
自動車や航空機のレーダーシステムで、MMICは信号の増幅や周波数変換を担当し、精度の高い物体検知を支えています。
３．衛星通信：
衛星通信システムでは、MMICを使って地上局と衛星間での高周波信号の伝送を行います。高効率で安定した通信を可能にします。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。