ドライバー ICとは

ドライバーIC（Driver IC）は、外部の負荷（例えば、モーターやLED、ディスプレイ、センサーなど）を制御するために使用される集積回路です。一般に、ドライバーICは低電圧・低電流の信号を、高電圧・高電流の信号に変換する役割を果たします。この変換により、微小な信号を扱うマイクロコントローラやプロセッサから、動作に必要な大きな電力を供給するデバイスへの制御が可能になります。

例えば、LEDドライバーICは、コンピュータのディスプレイや車のヘッドライトなどに使用され、低電圧で制御信号を入力し、それを高電圧に変換してLEDを駆動します。また、モータードライバーICは、DCモーターやステッピングモーターなどを動かすために使用され、同様にマイクロコントローラの出力信号を大電流に変換し、モーターを制御します。

ドライバーICは、信号の増幅・変換において重要な役割を果たし、システム全体の効率や信頼性を高めるために不可欠な部品です。これらは一般にパワーエレクトロニクスの分野で使用され、機器の動作に必要な電力供給を確実に行います。

ドライバー ICの使用用途

１．LEDドライバーIC：
LED照明やディスプレイで使用され、低電圧の制御信号を受け取り、高電圧でLEDを駆動します。これにより、明るさや色の調整が可能となり、省エネルギーと長寿命のLED製品が実現されます。
２．モータードライバーIC：
DCモーターやステッピングモーターを駆動するために使用され、マイクロコントローラからの低電圧信号を高電圧、高電流に変換してモーターを動かします。例えば、ロボットや自動車のパワーステアリングなどで利用されます。
３．スピーカードライバーIC：
スピーカーシステムで音声を再生するために、スピーカーへの電力供給を制御するICです。オーディオ機器やテレビ、スピーカーシステムに使われ、音質の向上や音量調整を可能にします。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。