カスタム ICとは

カスタムIC（Custom Integrated Circuit）は、特定の用途やニーズに合わせて設計された集積回路（IC）です。汎用的な標準ICとは異なり、カスタムICは特定の機能や性能を持つため、設計段階でクライアントの要望に基づいてカスタマイズされます。このため、カスタムICは特定の製品やシステムに最適化されており、効率的な動作を実現することができます。

カスタムICは、通常、半導体メーカーや専門のデザインハウスによって設計され、製造されます。例えば、通信機器、自動車、医療機器、家電など、特定の機能を必要とする製品には、カスタムICが使用されることがよくあります。これにより、製品のパフォーマンスや機能性を最大化し、効率を向上させることが可能になります。

カスタムICは高性能を求める産業や特殊なアプリケーションにおいて重要な役割を果たしますが、設計と製造にかかるコストが高いため、大規模生産が見込まれる場合に特に有効です。

カスタム ICの使用用途

１．自動車産業 自動車のインフォテインメントシステムや安全機能に使用されるカスタムICは、車両の特定の要件に基づいて設計されています。例えば、自動運転技術や車両間通信（V2X）においては、高速処理と信号の正確な伝達が求められるため、カスタムICが役立ちます。
２．通信機器 携帯電話や通信機器では、特定の周波数範囲で動作するカスタムICが必要です。これにより、最適な電力消費や高速通信が可能になります。5G技術などでは、特定のプロトコルに対応したICが使用され、通信性能の向上を図ります。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。