プリント基板 / PCB とは

プリント基板（Printed Circuit Board、PCB）は、電子機器内で電子部品を支持し、相互に接続するための基板です。一般的に、絶縁性の基材上に導電性の材料が塗布され、その上に回路パターンが印刷されています。これにより、電子部品が配置され、配線が形成されます。プリント基板は、様々な電子機器や装置で使用されており、例えばコンピュータ、携帯電話、テレビ、自動車などの内部に見られます。これらの基板は、電子部品を効率的に配置し、信号を伝送するための重要な役割を果たしています。

PCB（プリント基板）とPWB（プリント配線板）は、リジッド基板とフレキシブル基板の2種類に大別されます。これらの基板は形状や大きさも様々で、人の両手で持つような大きさから指の上に乗せられる大きさまであります。

リジッド基板は折り曲げられない硬い基板で、形状は一般的に長方形が多く、厚さは1〜1.6mmです。表面の色は大多数が緑色であり、これはソルダーレジスト（はんだマスク）の色によるものです。リジッド基板には、片面配線・片面部品搭載のシンプルな基板から、10層以上の多層配線・両面部品搭載の複雑な基板まで多様な種類があります。特に部品点数が多い基板では、数千個から数万個の部品が搭載されることもあります。

フレキシブル基板は、その柔軟性を活かして様々な形状に作られます。厚さは一般的に数十μmで、リジッド基板よりも薄いです。柔軟性を確保するため、層数や部品搭載数はリジッド基板よりも少なくなります。フレキシブル基板は、機器内部の狭いスペースに対応するためや、可動部分のある設計に適しており、設計制約や用途に応じてリジッド基板と使い分けたり併用されたりします。

両タイプの基板は、それぞれの特性を活かして、電子機器の様々な用途に適用され、設計や製造プロセスにおいて重要な役割を果たしています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。