リジッドフレキシブル基板とは

リジッドフレキシブル基板（Rigid-Flexible PCB）は、硬い基板（リジッド基板）と柔軟な基板（フレキシブル基板）を一体化した電子回路基板です。この技術は、機器の設計においてスペースを節約し、複雑な配線を簡素化するために使用されます。リジッド部分は電子部品を実装するために強度を持っており、フレキシブル部分は曲げや折りたたみが可能で、複雑な形状や狭いスペースにも対応します。リジッドフレキシブル基板は、スマートフォンやカメラ、航空宇宙機器など、軽量かつ高性能な回路基板が求められる用途で広く使用されています。

リジッドフレキシブル基板の使用用途

✅スマートフォン
スマートフォンの内部回路には、リジッドフレキシブル基板が使われています。フレキシブル部分は、ディスプレイやバッテリーの配置に柔軟性を持たせ、リジッド部分は高性能なチップやモジュールを実装するために使用されます。
✅カメラ機器
デジタルカメラやビデオカメラの内部にもリジッドフレキシブル基板が利用されています。カメラの小型化と高機能化のため、柔軟な配線と強固な基盤を一体化する技術が活用されています。
✅航空宇宙機器
航空宇宙分野では、リジッドフレキシブル基板が重要な役割を果たします。飛行機や衛星の回路基板は、高温や振動に耐える必要があり、リジッドフレキシブル基板の特徴を活かして、軽量で信頼性の高いシステムを構築しています。
✅医療機器
医療機器、特に携帯型の診断機器やモニタリング機器にもリジッドフレキシブル基板が使われています。小型化と高機能化が求められるため、この基板が使われることで、コンパクトで高性能なデバイスが実現できます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。