シーム溶接機とは

シーム溶接機は、連続的で強固かつ気密・水密な溶接を行う抵抗溶接機の一種です。回転する車輪型の電極を用い、金属板を押し付けながらシームに沿って電極が回転することで、電流が流され、連続的な重なり合う溶接を行います。この方法により、漏れのない強固な溶接が可能となり、自動車産業では燃料タンクや排気システムの製造、または容器、パイプ、金属製ドラム缶の製造に広く使用されています。特に、水密性や気密性が求められる製品に適しています。

シーム溶接機の使用用途

シーム溶接機の主な仕様用途は以下の通りです：
１．自動車産業
燃料タンク、排気管、サイレンサーなどの製造で、気密・水密性を確保するために使用されます。継ぎ目のない強固な接合が求められる部品に適しています。
２．金属ドラム・容器の製造
液体やガスを保持するためのドラム缶やタンクの製造に使用され、漏れのないシーム溶接が求められます。
３．パイプやチューブの製造
金属パイプやチューブを長さに沿って溶接する際、シーム溶接機を用いて連続した溶接が行われ、強度と密閉性を確保します。
４．家電製品
洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど、シームレスな外装が必要な家電製品の金属部品に利用されます。
５．航空宇宙産業
軽量かつ強固な構造が求められる航空機の燃料タンクや構造部品に、シーム溶接技術が使用されています。
６．食品および飲料容器
飲料缶や食品用の缶詰など、密閉性が必要な容器の製造にも広く利用されています。

これらの用途でシーム溶接機は、高い密閉性と精度の高い接合が求められる場面で有効です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。