ガス切断機とは

ガス切断機はアセチレンガスと酸素ガスを利用して鋼材を加熱・燃焼し、切断する装置です。この装置の動作原理と特徴について詳しく説明します。

ガス切断機の原理
ガスの供給: アセチレンボンベと酸素ボンベからそれぞれアセチレンガスと酸素ガスを供給します。この二種類のガスは切断機の先端にある火口から放出されます。
予熱炎の生成: 予熱炎用のガスに専用ライターで着火し、鋼材に近づけることで鋼材の温度を上昇させます。予熱炎の中心には高濃度の酸素が含まれています。
加熱と燃焼: 高温になった鋼材は予熱炎によってさらに加熱され、酸素が供給されることによって燃焼します。この燃焼により鋼材が液体状態になります。
高圧酸素の噴射: 高圧の酸素ガスを鋼材に向けて噴射することで、燃焼した液体鋼材が周囲に吹き飛ばされます。これにより、鋼材が切断されていきます。

ガス切断機の利点
厚い鋼板の切断が可能: ガス切断機は非常に高温を生成できるため、厚い鋼板でも切断することができます。
可搬性に優れる: 必要な機材が少なく、ガスボンベと切断機があれば作業できるため、現場での使用に適しています。
エネルギー源が不要: ガス切断機は電気などの外部エネルギー源を必要としません。

ガス切断機の種類
1. 手動式ガス切断機
特徴: 人が手で保持して操作するタイプで、小型で移動が容易な機種が多い。
利点: 手動であるため、場所を選ばずに作業ができ、使い勝手が良い。
欠点: 人の手で操作するため、精度が出にくいことがあります。

2. 自動式ガス切断機
特徴: プログラムで切断位置を指定し、機械が自動で鋼材を切断します。NCガス切断機やプラズマ切断機などが含まれます。
利点: 高精度で複雑な形状の鋼材を効率的に切断することができ、大量生産に向いています。
欠点: 機械が大型化し、設置場所や導入コストが手動式に比べて高くなることがあります。

ガス切断機は、アセチレンガスと酸素ガスを利用して鋼材を加熱・燃焼させて切断する装置です。手動式は可搬性が高く現場作業に適していますが、精度が出にくいことがあります。一方、自動式は高精度で効率的な切断が可能で、大量生産に適していますが、設置コストやスペースの問題があります。用途や作業環境に応じて適切なタイプを選ぶことが重要です。

ガス切断機の使用用途

ガス切断で切断できる材料は基本的に鋼のみであり、切断に時間がかかる中厚板の切断にはグラインダー等が使用されます。ガス切断機の欠点の1つは、一般的に人間が持って使用するため、精度が低いことですが、大型のガス切断機には、一度に数十個のクレーターと複数のクレーターがあります。 鋼板を高精度に切断できるモデルもあります。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。