大気圧プラズマ装置とは

大気圧プラズマ装置は、大気圧環境下でプラズマを生成する装置です。この装置は、特別な真空環境を必要とせず、簡便にプラズマ処理を行えるため、産業界で広く利用されています。プラズマは、気体が高エネルギー状態に変化したもので、表面処理、洗浄、活性化、コーティングなどの用途に使用されます。大気圧プラズマ装置は、高い処理速度と効率を持ち、多くの素材や形状に対応できる柔軟性を備えています。

この装置は、プラスチックや金属の表面改質、接着性向上、電子部品の洗浄など、多岐にわたる分野で活用されています。さらに、環境に優しいプロセスとして注目されており、化学薬品の使用を減らし、産業廃棄物を削減することができます。

大気圧プラズマ装置の使用用途

プラスチックの表面改質
プラスチック表面にプラズマ処理を施すことで、接着剤や塗料の付着性を向上させます。特に自動車部品や家電製品の製造において、耐久性の高い接合が求められる場合に使用されます。
✅ 電子部品の洗浄
微細な汚染物質を除去するために、大気圧プラズマ装置が使用されます。特に半導体やプリント基板の製造工程で、高精度な洗浄が必要とされる場合に効果的です。
✅ 食品包装材の表面活性化
食品包装材の表面をプラズマ処理することで、印刷インクや接着剤の付着性を向上させます。これにより、高品質な印刷や密封が可能となります。
✅ 医療器具の表面処理
医療器具の表面を活性化し、殺菌性や接着性を向上させるために利用されます。特にインプラントやカテーテルなど、人体に接触する製品で使用されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。