耐水研磨紙とは

耐水研磨紙は、金属や木材、塗装面などの研磨に使用される特別な研磨紙で、水を使用して研磨作業を行うことができる製品です。耐水研磨紙は、紙や布の基材に耐水性の研磨粒子（シリカ、アルミナ、カーボン、ダイヤモンドなど）を接着剤で固定し、研磨力と耐水性を高めるために設計されています。これにより、湿式研磨が可能となり、乾燥状態で研磨する際に比べて、仕上がりが滑らかで高精度な仕上げが期待できます。

耐水研磨紙は、通常、水や研磨液を使用して研磨することが推奨されるため、冷却や削りカスの除去を効果的に行うことができます。水を使って研磨することで、研磨面が過熱するのを防ぎ、表面に傷をつけるリスクを最小限に抑えることができます。また、研磨中に研磨粒子が残らないように水で流しながら作業を進めるため、仕上がりにムラが出にくい特徴もあります。

主な用途としては、自動車の塗装や金属部品の仕上げ、木材の研磨などがあり、細かい仕上げが求められる作業に適しています。粗い研磨から仕上げ研磨まで、幅広いグレードがあり、作業内容に応じて選択することが可能です。

耐水研磨紙の使用用途

✅自動車の塗装面研磨
耐水研磨紙は、自動車の塗装仕上げ作業でよく使用されます。特に、塗装後の表面に細かな傷や不均一な部分がある場合、耐水研磨紙を水で湿らせて研磨することで、滑らかで均一な仕上がりが得られます。これにより、塗装後の仕上がりが美しく、光沢が出ます。
✅金属部品の仕上げ研磨
金属製の部品の表面処理や仕上げ作業にも耐水研磨紙が使用されます。例えば、金属の切削後や溶接後に表面に残るバリや不均一な部分を取り除くために、湿式で研磨を行います。これにより、滑らかな表面が得られ、製品の品質が向上します。
✅木材の研磨
木材の表面研磨にも耐水研磨紙が効果的です。特に、細かい仕上げを求められる家具製作やDIYの作業で使用され、木材に水を加えながら研磨することで、表面が滑らかになり、仕上げが美しくなります。水分が木材に浸透することで、木材が過度に乾燥せずに、研磨しやすくなります。
✅プラスチックや塗装面の仕上げ
プラスチック製品や塗装面の仕上げにも使用されます。特に、光沢を持たせる仕上げ作業や、塗装後の仕上げとして水を使って研磨を行うことで、傷や汚れを防ぎ、きれいな表面を作ることができます。細かな仕上げを必要とする場合に最適です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。