抵抗溶接機とは

抵抗溶接機は、金属を接合するために電気抵抗を利用する溶接装置です。原理として、電極で金属を挟み、高電流を短時間流すことで接触部分に発生する抵抗熱により金属が溶けて接合されます。抵抗溶接は主にスポット溶接、プロジェクション溶接、シーム溶接などの方法があります。溶接速度が速く、加工物に余分な熱影響が少ないため、精密な溶接が求められる自動車産業や家電製造などに広く使われています。特に薄い板金や小型部品の溶接に適しており、効率的かつ強固な接合が可能です。

抵抗溶接機の使用用途

１．自動車産業
車体の薄い金属板を強固に接合するため、特にドアやフレームのスポット溶接に使われます。大量生産に適し、迅速かつ効率的な接合が可能です。
２．家電製品の製造
冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど、金属パネルを多用する家電製品の製造において、部品の接合に使用されます。
３．航空宇宙産業
軽量で高強度な接合が求められる航空機部品の溶接に使用されます。特にアルミニウムなどの薄い金属の加工に適しています。
４．電子機器製造
小型で精密な部品の接合が必要な電子機器や電気回路基板の製造にも使用されます。
５．金属家具や家庭用品の製造
薄い金属製品やパイプの接合に使用され、家具、調理器具、その他の金属製家庭用品の製造にも貢献します。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。