タコジェネレータ / メーカー4社一覧
タコジェネレータとは
タコジェネレータは、回転軸に取り付けられ、回転速度に応じた直流電圧信号を出力するセンサーです。 シャフトの回転速度を検出するために使用され、TGと略されます。 タコジェネレーターという言葉はギリシャ語で速度を意味するtakhosに由来しており、エンジン回転数を測定する装置はタコメーターと呼ばれます。
タコジェネレータは、回転速度や回転方向を検出するための装置で、主に以下の部品で構成されています。
1. 回転子
回転子は、回転するシャフトと共に回転する部品です。内部にはコイルが巻かれており、このコイルが回転子のコアに巻かれたワイヤーで構成されています。回転子が回転することで磁束がコイルを通過し、コイルに誘導起電力が発生します。この誘導起電力の向きは回転方向によって変わるため、回転速度だけでなく回転方向も判別することができます。
2. ブラシ (整流子)
ブラシは、タコジェネレータの回転子と接触する部品です。コイルに印加される電圧の極性を切り替える役割を持っており、主にカーボンなどの素材で構成されています。ブラシは長時間の使用で摩耗するため、定期的なメンテナンスや交換が必要です。不適切な接触や汚れ、錆などが原因で接触不良を起こすと、正確な回転数の検出ができなくなる場合があります。
3. 固定子・ケーシング
固定子は、回転子に磁場を提供する部品で、主に永久磁石が使用されます。固定子が作る磁場の中で回転子が回転することで、コイルに誘導起電力が発生します。
ケーシングは、内部の回転子や永久磁石を保護する役割を持ちます。一般的に金属製であり、耐久性、耐熱性、耐腐食性が求められます。スチールやステンレスが一般的に使用される材料です。ケーシングには入出力用のコネクタが設置されており、これによりタコジェネレータから出力される信号を外部に供給します。また、取り付け用の穴やスリットも設けられており、機械的な固定や配線の通路としても使用されます。
タコジェネレータの仕組み
タコジェネレータの基本的な動作原理は、回転するシャフトに取り付けられた回転子が回転することで磁場内をコイルが移動し、電圧を生成するというものです。この生成された電圧は回転速度に比例し、回転方向によって電圧の極性が変わります。この電圧信号を解析することで、回転速度と回転方向を検出することができます。
メンテナンスの重要性
タコジェネレータは機械的な部品が多く、摩耗や汚れによる劣化が発生しやすいです。特にブラシや電極の接触部分は定期的な清掃や交換が必要です。適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって安定した性能を維持することができます。
タコジェネレータは、機械の回転速度を正確に測定するための重要な装置であり、産業機器、自動車、エレベーターなど、さまざまな分野で広く使用されています。
タコジェネレータの使用用途
タコジェネレータは主にモバイル機器の回転検出に使用されます。自動車や船舶の回転計や速度計などに古くから使用されています。 エンジンの回転軸にタコジェネレーターを取り付けると、回転数から速度を求めることができます。 近年では、安価で高精度なパルス発生器が代替として使用されることが多くなっています。
タコジェネレータのメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。
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KAWAMATA SEIKI CO., LTD.
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会社情報