水晶発振器とは

水晶発振器とは、水晶の圧電現象を利用した水晶振動子（クォーツ）の機械的共振に発振回路を組み込むことにより、一定の周波数を発生する装置です。 水晶以外の発振回路としては、LC発振、CR発振、セラミック素子を用いた発振などがあります。 水晶発振の場合、ppmオーダーの高精度（100万個に1個の欠陥も許さない厳しい品質管理）が得られます。 素晴らしいです。

水晶発振器は、水晶振動子（クォーツ）を基準共振子として使用し、発振回路によって基準周波数信号を生成するデバイスです。水晶振動子は、圧電現象を利用することで機能しますが、単体では共振周波数を維持するための振幅を保つことができません。そのため、水晶発振器には発振回路が組み込まれており、共振子の共振周波数を利用して信号の強度と周波数を安定させています。これが水晶発振器の基本的な動作原理です。

水晶振動子に使用される水晶は、石英 (SiO2：二酸化ケイ素) で構成されていますが、発振器に使われるのは人工水晶です。この人工水晶は、天然の水晶であるラスカを原料としています。ラスカをアルカリ溶液で満たしたオートクレーブ（高圧容器）に入れ、高温・高圧下で溶解させます。温度を制御して自然対流を発生させ、高純度で再結晶化した大きな人工結晶を作り出します。これを薄く切り出して、水晶発振器に使用します。

水晶発振器の使用用途

水晶の振動を利用した水晶発振器は、通信機器の周波数信号源、時計（クォーツ）のタイミング源、テレビのカラーバースト信号源などに使用されています。 近年ではデジタル回路の固定周波数クロック源として多数使用されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。