発振器 / 発振回路 / メーカー4社一覧
発振器 / 発振回路とは
発振器(Oscillator)は、電気信号を一定の周波数で繰り返し発生させる電子回路の一種です。発振器の出力信号は通常、正弦波、方形波、三角波などの形で、主に時計、通信、計測機器などでタイミングや周波数の基準として使用されます。
発振器の基本原理
発振器は、外部からの入力信号がない状態でも、自ら振動(発振)を始める性質を持っています。その基本的な構造は、増幅回路とフィードバック回路から成り立っています。
1.増幅回路: 小さな信号を大きくする役割を持っています。一般的にはトランジスタやオペアンプなどが使用されます。
2.フィードバック回路: 回路の出力信号の一部を入力に戻すことで、持続的に信号を発生させる役割を担います。発振が続くためには、フィードバックによって入力信号が適切なタイミングと振幅で戻される必要があります。
発振器の種類
発振器にはさまざまな種類があり、それぞれに用途に応じた特徴があります。
1.RC発振回路: 抵抗(R)とコンデンサ(C)を利用した発振器です。低周波の信号を生成するため、音声信号や音響機器などで使用されることが多いです。
2.LC発振回路: コイル(L)とコンデンサ(C)を組み合わせた発振器で、高周波数の信号を発生させます。無線通信機器やレーダーなどで用いられます。
3.水晶発振器: 水晶の振動を利用して非常に安定した周波数を生成する発振器です。時計やコンピュータのクロック回路など、高精度なタイミングが必要な用途に使われます。
4.VCO(電圧制御発振器): 外部からの電圧で発振周波数を制御することができる発振器です。無線通信機器やPLL(位相同期ループ)回路などで使われます。
発振回路の動作条件
発振回路が安定して動作するためには、バークハウゼン条件と呼ばれる2つの条件を満たす必要があります。
1.ループゲインが1であること: フィードバック信号がちょうど増幅回路の入力を継続させる強さである必要があります。これにより、信号が減衰せず発振を継続できます。
2.フィードバック信号の位相が正確に整合していること: フィードバックされた信号が入力信号と同じ位相である必要があります。これにより、信号が共鳴して持続的に振動します。
発振器は通信、測定、信号生成など多岐にわたる分野で必要不可欠な要素となっています。
発振器 / 発振回路のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。
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RIVER ELETEC CORPORATION
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