残留塩素計とは

残留塩素計は、浄水場で塩素系薬剤を処理した後の水中に残留する遊離型活性塩素とクロラミンの量を測定します。 測定するための装置です。 残留塩素とは、水系感染症の蔓延を防止するために使用される塩素契約剤を水中に添加して30分後に残っている塩素の量を測定したものです。 ppm単位で表示されます。 残留塩素は強い殺菌力を持っていますが、排水管内ではほとんどなくなります。 多少の残留塩素が存在しても消毒効果を維持できます。 しかし、残留塩素が多すぎると塩素臭が強くなったり、金属を腐食させたりします。 発がん性物質の原因としてもよく知られており、水質管理や定期点検・メンテナンスのために正確に測定する必要があります。

残留塩素計の使用用途

残留塩素計は主にビル、マンション、アパート、学校、病院、公民館、食品、飲料工場などの公共施設で使用されています。 調理施設、プール、高架水槽、温泉など水質管理が必要な場所で使用されています。 使用例は以下の通りです。 飲料水を食品工程の原料として使用する場合の水質管理 水道管網のポンプ場や配水場 水道の全工程管理 工場・工業用水設備（冷却水・飲料水）の管理大型ボイラー し尿の脱臭装置、下水処理場、食肉工場の脱臭装置など 残留塩素計の原理 残留塩素は、ヨウ素滴定法、比色DPD法、DPD吸光光度法などの試薬を用いて測定できます。 貴金属の電極を用いたセンサーに微弱な電流を流して電気伝導度を測定するポーラログラフ法という試薬を使わない測定方法があります。 ヨウ素滴定法は、pH4以下の条件でヨウ化カリウム溶液を添加し、遊離塩素および結合塩素をヨウ素に置換し、総残留塩素を測定する試薬式の測定方法です。 試薬フォームは浄水プラントのプロセス制御に使用されます。 比色 DPD 法と DPD 吸光光度法 DPD 指示薬をサンプルに添加すると、塩素によって酸化され、マゼンタ色に発色します。 発色の度合いを比較しながら測色板に刻まれた数値を読み取ることで測定できます。 測定現場で簡単に行える最も簡単な方法です。 ポーラログラフ法を用いた残留塩素計は、試料中に浸漬して微小回転する白金電極と、比較的大きな面積をもつ静止白金電極との間で使用されます。 -0.4Vの電圧を印加して回転する白金電極の表面に濃度分極を起こさせると、残留塩素量に応じた拡散電流が流れます。 導電率は数値で表されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。