超音波厚さ計とは

超音波厚さ計は、超音波を使って物体の厚さを測定する装置です。超音波は周波数が20kHzを超える音波であり、人間には聞こえません。この超音波を測定面に当ててバウンス時間を測定することで、物体の厚さを測定できます。キャリパーのように両側からつまむ必要がなく、片側が露出していれば簡単に測定できます。また、内部をカットする必要がないため、破壊することなく正確に厚みを測定できる装置です。一方、測定対象物の材質や表面の状態によっては、うまく測定できない場合があります。

超音波厚さ計の使用用途

超音波厚さ計は、厚さを測定するさまざまな状況で役立ちます。 たとえば、自動車産業。近年、自動車は軽量化され、薄くて丈夫な鋼板が使われています。超音波厚さ計は、このような薄い車の車体の測定にも適しており、複雑な形状でも正確に測定できます。 金属腐食検査にも使用されます。地下や建物の内部を通る配管は、無意識のうちに腐食しています。腐食は配管の劣化や事故につながり、腐食検査には超音波厚さ計も使用されます。非破壊であり、外部からの腐食による厚みの減少を測定できるため、非常に便利です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。