近接スイッチとは

近接スイッチは、物体が接近したことを非接触で検出するセンサーの一種です。物理的な接触を必要とせず、磁界、静電容量、光、超音波などの原理を利用して対象物の有無を検出します。機械の制御、オートメーション、セキュリティ、ロボット工学など幅広い分野で使用されます。

代表的な種類には以下のものがあります
✅誘導型近接スイッチ
金属の接近を磁界の変化によって検出します。工作機械やベルトコンベアの金属部品の検出に利用されます。
✅静電容量型近接スイッチ
金属や非金属の物体を検出可能で、プラスチックや液体のレベル検出などに使用されます。
✅光電型近接スイッチ
光を利用し、物体の反射や遮断を検出するため、非接触での物体検知に適しています。
✅超音波型近接スイッチ
超音波の反射を利用し、透明物体や液体のレベル測定に使用されます。

耐久性が高く、接触による摩耗がないため、産業機器や自動化システムで広く活用されています。

近接スイッチの使用用途

✅産業用ロボットの位置検出
近接スイッチは、産業用ロボットのアームの位置を検出するために使用されます。アームの特定の位置にスイッチが設置され、動作の正確な制御を可能にします。
✅自動ドアの開閉センサー
商業施設やオフィスビルの自動ドアでは、近接スイッチ（光電センサー）が人の接近を検知し、ドアを自動で開閉する役割を果たします。
✅工場のベルトコンベアでの部品検出
近接スイッチは、ベルトコンベア上の部品が所定の位置に来たことを検出し、次の工程へ進むための信号を送る用途に使用されます。
✅自動車のパーキングセンサー
近接スイッチ（超音波センサー）は、自動車のバンパーに取り付けられ、障害物との距離を測定し、ドライバーに警告を出すために使用されます。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。