赤外線サーモグラフィ装置とは

赤外線サーモグラフィ装置は、測定対象物から放出される赤外線放射エネルギーを検出し、対象物表面の温度分布を画像として表示する装置です。対象物の温度が高いほど赤外線の量が多いという赤外線の性質を利用しています。 赤外線サーモグラフィ装置で物体に触れずに、離れた場所から温度を測定します。物体上の一点の温度ではなく、広範囲にわたってリアルタイムで表面の温度を測定します

赤外線サーモグラフィ装置の使用用途

赤外線サーモグラフィ装置は、物体の表面温度をリアルタイムで可視化できるため、さまざまな産業分野で温度制御、監視、検査に使用されています。 工事現場では、建物の外壁にあるタイルの目に見えない剥離状態や、表面温度の時間変化の違いを検出することができます。また、電気機器は故障する前に熱くなる傾向があるという事実を利用して、故障の予防保守にも使用されます。 対象物に接触することなく衛生的に温度を測定できるため、食品業界でも生鮮食品の保管状況の管理、惣菜の脱落検知、パッケージの検査などに利用されています。また、接触することなく人の発熱状態をすばやく把握できるため、感染症対策が必要な施設を訪れる際の温度検出器として広く利用されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。