赤外線サーモグラフィ装置とは

赤外線サーモグラフィ装置は、物体から放出される赤外線を検出し、その温度分布を画像として視覚化する装置です。物体の表面温度を測定するため、非接触で温度の変化をリアルタイムに把握できるため、広範囲の産業分野で利用されています。この技術は、物体が放射する赤外線をセンサーで受け取り、画像化することで、目に見えない熱のパターンや異常を確認することができます。

サーモグラフィ装置は、主に熱画像を表示するため、温度差が視覚的に表現されます。これにより、機器の温度変化や不具合、過熱部分の特定が容易になります。産業や建物の点検、メンテナンス業務、医療分野など、多くの用途で使用されており、電気設備や機械の劣化、建物内の断熱性能、人体の温度などを測定する際に重宝されています。

また、サーモグラフィ装置は、温度を可視化することで、作業の効率化や安全性の向上にも寄与します。特に、機械設備の早期故障発見や火災の予防、建物の断熱不良の検出などでその威力を発揮します。

赤外線サーモグラフィ装置の使用用途

✅電気設備の点検
サーモグラフィ装置は、電気設備の点検に広く使用されています。電気回路や配線が過熱している場合、異常を早期に発見でき、火災のリスクを軽減することができます。例えば、電力配電盤やコンセントの過熱を検出し、安全な運用をサポートします。
✅建物の断熱性能の評価
建物内の温度差を視覚化するため、赤外線サーモグラフィは断熱性能の評価に使用されます。外壁や屋根、窓などの熱漏れを特定することで、エネルギー効率を改善する手助けになります。
✅機械設備のメンテナンス
機械設備の温度異常をチェックするために、サーモグラフィ装置は効果的です。モーターやベアリング、ポンプなどの温度を監視することで、異常が発生する前に修理や交換を行い、ダウンタイムを減少させます。
✅医療分野での体温測定
医療分野でも、赤外線サーモグラフィは体温測定に利用されます。特に発熱の早期発見や、温度の異常を簡単に検出することができ、感染症の予防や診断の補助として活用されています。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。