X線回折装置 / メーカー4社一覧
X線回折装置とは
X線回折装置(X-ray diffraction, XRD)は、物質の内部構造を解析するための非常に重要な分析装置です。X線を物質に照射し、その反射または回折パターンを解析することで、物質の結晶構造や組成を詳細に調べることができます。X線回折装置は、材料科学、化学、鉱物学、さらには生物学分野でも使用されています。例えば、金属やセラミックスの結晶構造解析、半導体材料の評価、薬剤の結晶構造解析などが行われます。X線が結晶内で回折する際に生じるパターンから、原子の配置や結晶格子の定数などが明らかになります。
X線回折装置の使用用途
1.金属材料の解析
X線回折装置は金属材料の結晶構造を解析するのに使用されます。例えば、鋼の合金成分や結晶粒のサイズ、微細構造などを調べることで、材料の物理的特性や強度を評価することができます。
2.セラミックスの品質管理
セラミック材料の製造過程で、X線回折装置を使って、結晶の成長具合や異常な相の存在を検出します。これにより、品質の確保や製品の改良が可能になります。
3.半導体材料の評価
半導体の結晶構造やドーピングの状態を確認するために、X線回折装置が使用されます。これにより、半導体素子の性能や信号の伝達効率を向上させるためのデータを得ることができます。
4.鉱物の組成分析
鉱物学では、X線回折装置を用いて鉱石の結晶構造を分析し、鉱物の同定や鉱石中の成分比率を調べることができます。これにより鉱山開発における重要な情報を得ることができます。
5.薬剤の結晶構造解析
医薬品業界では、薬剤の結晶構造をX線回折装置を使って分析し、薬剤の安定性や溶解性を改善するための情報を収集します。
X線回折装置のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。
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SHIMADZU CORPORATION
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会社情報