コンクリートテスター / コンクリート強度測定器とは

コンクリートテスターは、コンクリートの強度や品質を評価するための測定器であり、建設現場や土木工事において広く使用される。主にコンクリートの圧縮強度、引張強度、含水率、表面硬度、ひび割れの有無などを測定するために用いられる。代表的な種類としては、シュミットハンマー（リバウンドハンマー）、超音波試験機、電磁波レーダー、コア抜き試験機などがある。シュミットハンマーは、コンクリート表面を打撃し、跳ね返りの度合いから強度を推定する非破壊試験機であり、現場で迅速に測定できる点が特徴である。超音波試験機は、コンクリート内部の空隙や劣化状態を調査するのに適しており、電磁波レーダーは内部鉄筋の位置や被り厚さを測定する際に使用される。コア抜き試験機は、実際のコンクリートを円柱状に採取し、圧縮試験を行うことで正確な強度を測定する破壊試験の一種である。コンクリートテスターを使用することで、施工品質の確認や構造物の耐久性評価が可能となり、安全性の確保や維持管理に貢献する。

コンクリートテスター / コンクリート強度測定器の使用用途

✅ 建築現場でのコンクリート強度検査
建設中の建物や橋梁などで、コンクリートの圧縮強度を測定し、設計基準を満たしているか確認する。シュミットハンマー（リバウンドハンマー）やコア抜き試験機がよく使用される。
✅ インフラ構造物の劣化診断
道路、高架橋、トンネル、ダムなどの老朽化したコンクリート構造物を調査し、内部の空隙やひび割れの有無を検出する。超音波試験機や電磁波レーダーが活用される。
✅ 耐震補強前の強度評価
既存の建物やマンションの耐震補強工事を行う前に、コンクリートの強度や内部の鉄筋状態を調査し、適切な補強方法を決定する。非破壊検査技術が重要な役割を果たす。
✅ 施工後の品質管理
コンクリート打設後、硬化したコンクリートの強度や含水率をチェックし、施工品質が適切であるかを確認する。現場で迅速に測定できるシュミットハンマーや湿度センサーがよく使われる。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。