地震観測装置 / 余震観測装置とは

地震・余震観測装置とは、地震発生時やその後に続く余震の揺れを高精度で検出・記録するための計測機器です。これらの装置は地面の振動を感知するセンサー（加速度計、速度計、傾斜計など）を搭載しており、揺れの強さや方向、継続時間などをリアルタイムで観測します。

地震直後の余震は、建物やインフラに追加的な被害を与えることがあるため、これらの観測データは防災判断や緊急対応、構造物の安全確認において重要な役割を果たします。装置は公共施設や病院、学校、橋梁、ダム、工場などの重要拠点に設置され、常時モニタリングが行われています。近年ではIoTやクラウド技術の発展により、観測データを即時に解析・可視化し、警報や通知をリアルタイムで行うスマート観測システムも広がりつつあります。これにより、迅速な避難判断や復旧活動、安全管理に貢献しています。

地震観測装置 / 余震観測装置の使用用途

✅ 強震計（Strong-motion Seismometer）
建物や地盤に設置して、強い揺れを記録。
余震の揺れの強さ・方向などを計測可能。
✅ 微動計（微小地震計 / Microtremor Seismometer）
小さな揺れを高感度で検出。
余震のような微細な揺れを捉えるのに最適。
✅ 傾斜計（Tiltmeter）
地盤の傾きを検出。
地震や余震後の地殻変動の観測に使用される。
✅ GPS変位計 / GNSS観測装置
地殻変動を高精度で追跡。
余震によるプレート境界の変化などを捉える。
✅ 地中変位計（Inclinometer / Extensometer）
地中のひずみやずれの変化を計測。
活断層近くに設置して、余震の影響をモニタリング。
✅ 加速度計（Accelerometer）
揺れの加速度を記録。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。