ボンド磁石とは

ボンド磁石（Bonded Magnet）**とは、磁性粉末（フェライトやネオジムなど）を樹脂やゴムなどの結合材（バインダー）で固めて成形された磁石です。金属を焼結して作る従来の磁石とは異なり、射出成形や圧縮成形などの工法により、自由な形状で作れるのが大きな特徴です。

この磁石は、等方性の磁気特性を持つことが多く、磁力は焼結磁石に比べて弱いですが、その分加工性や量産性に優れ、複雑な形状や薄型、軽量な製品の製造が可能です。また、樹脂と一体成形ができるため、部品の一体化やコストダウンにも貢献します。

主な特徴：
✅ 成形が容易
射出成形により、複雑な3D形状も一度で作成可能。
✅ 軽量・薄型設計に対応
樹脂ベースで軽く、機械的加工も容易。
✅ 量産性が高い
同一形状を大量に、短時間で生産可能。
✅ 磁力は中程度
高性能焼結磁石に比べると磁力はやや劣る。

ボンド磁石の使用用途

✅ 小型モーター部品（車載ファン、プリンタ、HDD用）
✅ センサー部品（回転位置検出など）
✅ スマート家電やOA機器
✅ 医療・精密機器部品

※一部商社などの取扱い企業も含みます。