チアマゾール（Thiamazole）とは

チアマゾール（Thiamazole）は、抗甲状腺薬の一つで、甲状腺ホルモンの合成を抑制する作用を持つ薬剤です。化学式はC₉H₁₂N₂Sで、別名メチマゾールとも呼ばれます。この薬は、過剰な甲状腺ホルモンの分泌を抑えるため、甲状腺機能亢進症（バセドウ病）や甲状腺の異常な機能による疾患の治療に使用されます。

チアマゾールは、甲状腺でのヨウ素化反応を抑制し、甲状腺ホルモンであるT3（トリヨードサイロニン）やT4（チロキシン）の合成を阻害することによって効果を発揮します。これにより、甲状腺ホルモンの過剰分泌を防ぎ、症状を改善することができます。

この薬剤は、経口摂取する形で投与され、一般的には数週間から数ヶ月にわたって服用することが多いです。治療中は定期的に血液検査を行い、薬の効果や副作用を監視する必要があります。

チアマゾールの副作用には、アレルギー反応（発疹、かゆみ）、白血球減少症、肝機能障害などが含まれます。まれに重篤な副作用が発生することがあるため、医師の指導のもとで使用することが重要です。

また、妊婦や授乳中の女性には使用を避けることが推奨されています。特に妊娠初期の使用は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、慎重に取り扱う必要があります。

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