赤りん（Red phosphorus、化学式 P）とは

赤りん（Red phosphorus、化学式 P）は、リンの同素体のひとつで、無定形の赤褐色粉末として存在します。白リン（yellow phosphorus）に比べて安定性が高く、自然発火しにくいため、比較的安全に取り扱える形態です。赤りんは主にマッチの摩擦面や花火、殺虫剤、農薬の原料、または半導体材料などにも使用されます。

赤りんは可燃性であり、高温になると白リンに変化しやすく、酸素と反応してリン酸化合物を生成します。また、ある条件下で爆発的に反応することもあるため、保存と取り扱いには注意が必要です。毒性は白リンに比べて低いですが、吸入や長期曝露には注意が必要です。

※一部商社などの取扱い企業も含みます。