グリチルリチン酸 (Glycyrrhizin)とは

グリチルリチン酸は、甘草（リコリス）という植物の根に含まれる主要な成分で、化学式は C30H46O16 です。甘草の抽出物として得られ、強い甘味を持ち、伝統的に薬用として使用されてきました。グリチルリチン酸は、特に抗炎症作用や免疫調整作用があることで知られ、医薬品やサプリメントに広く利用されています。主に皮膚疾患や消化器系の不調に対する治療薬として使用され、例えば、胃潰瘍や消化不良の治療に有効とされています。また、呼吸器系にも作用し、風邪や咳などの緩和にも使われることがあります。さらに、抗ウイルス作用や抗アレルギー作用が報告されており、特に肝臓に良い影響を与えるとして肝臓疾患の治療に用いられることもあります。

ただし、グリチルリチン酸は過剰摂取が健康に悪影響を与える可能性があるため、使用量には注意が必要です。特に長期間の摂取や高用量での使用は、高血圧や浮腫などの副作用を引き起こすことがあります。

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