ポリスチレンスルホン酸ナトリウムとは

ポリスチレンスルホン酸ナトリウムは、スチレンをベースとした高分子にスルホン酸基（-SO₃H）を導入し、ナトリウム塩として中和した水溶性またはゲル状の高分子電解質です。主に医療用途と工業用途で使用されており、医療分野では「陽イオン交換樹脂」として、高カリウム血症（血中のカリウム濃度が異常に高い状態）の治療に使われます。体内でナトリウムとカリウムを交換することで、カリウムを排出させる作用があります。また、水処理やイオン交換、導電性ポリマー、触媒担体などにも用いられることがあります。化学的に安定しており、酸やアルカリに対する耐性も高いため、様々な条件下で使用可能です。ただし、医薬品として使用する際には副作用や使用条件に注意が必要であり、医師の管理下で使用されます。

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