シャトル弁 / メーカー4社一覧
シャトル弁とは
シャトル弁は、移動可能なシャトルと呼ばれる部品と、2つの入力ポート (ポートAとポートB)、そして1つの出力ポートから成り立っています。初期状態ではシャトルが中立位置にあり、ポートAと出力ポートが接続され、ポートBは閉じられています。流体がポートAから供給される場合、シャトルはその流体に押されてポートAと出口ポートが接続されます。一方、ポートBから流体が供給される場合、シャトルはその流体に押されてポートBと出口ポートが接続されます。このような仕組みにより、シャトル弁は流体の供給方向に応じて出力ポートへの流れを切り替えることが可能です。
シャトル弁は、アルミなどの材質で作られ、弁体にはナイロンや合成ゴムが使われます。弁からわずかな漏れが発生することがあり、そのためストップ弁として使用することは適しません。しかしそれでも、単純な構造でありながら信頼性が高く、制御プロセスの柔軟性を提供するため、さまざまな産業で幅広く利用されています。
シャトル弁を選択する際には、使用する流体や圧力、接続口径、材質などの要件に合わせて慎重に選定する必要があります。これらの要素を考慮することで、最適なシャトル弁を選び出すことができます。
シャトル弁の使用用途
シャトル弁は流体制御において幅広い用途で活躍し、特に以下の分野で流体の方向制御を実現します。
油圧ユニット
油圧システムでは、シャトル弁が流体の方向制御を担います。具体的には、油圧ポンプからの流体を油圧シリンダーや油圧モーターなどに送るために使用されます。シャトル弁によってアクチュエータの動きを制御し、特定の操作を実行することが可能です。
輸送機器
自動車や鉄道車両などの多くの輸送機器で広く使用されています。例えば、油圧ブレーキシステムでは、シャトル弁が制動圧力をブレーキシリンダーに伝え、ブレーキディスクに制動力をかけます。これにより、車両が制動することが可能です。
化学プラント
特定の化学プロセスや製造プロセスにおいて、必要な液体の配合を調整するのに役立ちます。異なる化学物質を混合して反応を促進する場合に使用され、異なる流体源からの液体を正確に混合して所定の割合で提供します。
これらの使用用途において、シャトル弁は流体の方向制御を行い、プロセスや装置の正確な操作を可能にします。
シャトル弁のメーカー一覧
※一部商社などの取扱い企業も含みます。